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A Brief Histroy of Working with New Media Art -> Make: Tokyo Meeting 05

2010年4月7日7:52 pm

イギリスのサンダーランド大学の研究者がやっているメディアアートについてのサイトCRUMBから、10年に渡って続けられたインタビューをまとめた本「A Brief History of Working with New Media Art」が出ました。キュレータ編とアーティスト編との2冊に分かれているのですが、編者の一人であるVerina Gfaderによる私のインタビューが掲載されています(なぜかアーティスト編なんですけど)。送られてきてビックリしたのですが、けっこう錚々たる顔ぶれで面白そう。日本人でもっと活躍している人はいっぱいいるのに、わざわざ私をとりあげてくださってありがたいことです。なかでも、Heath Bunting や we make money not artのRégine Debattyと並んでいるのが嬉しい。メディアアートのキュレーションってまとまったものがまだないので、こういう本は実に重宝します。webでもいくつかのインタビューが読めます。

A BRIEF HISTORY OF WORKING WITH NEW MEDIA ART - Conversations with Artists, Edited by Sarah Cook, Beryl Graham, Verina Gfader, Axel Lapp

私はこのなかで、かれこれ3年くらいやっている[approach_a]というメディアアートの学生、研究者を対象にしているメーリングリストや、facebookで試みたアジアの地方の小さな文化イベントの情報を共有するgroupのこと、運営サイドで関わらせていただいているMake: Tokyo Meeting(MTM)のことなどを語っています。

この本でも言っているのでついでに書いておくと、私はアート作品として作られた作品とMTMで発表されているDIY系の作品とは切り離して考えています。その両方が頭の右と左にあることによって、何がアーティストとしての仕事で、何がエンジニアとしての仕事なのかがくっきりしてきます。アイデアと技術(と情熱!)を駆使して作られたものがこんなに面白くて、では、いっぽうで同じような技術を使って作られたアート作品とは何なのだろうか、と考えるとてもいい機会なのです。ここで見つけた面白いDIYの作品のなかに、新しいアートを見つけようとは思ってないのです。そういうのってアートの横暴だとも思える。

DIY is a way of survival, democracy and fun.と本のなかで言っているのですが、つまりArti is not a way of survival, democracy and fun.だと思っています。芸術(あえて「アート」とは言わず)はある時 survival の手段になりますが、それはDIYがsurvivalの手段であるのとはかなり違った意味です。それはもっと個人的で、死ぬことによって生まれ変わるくらいのことで。また、funでもないと思っています。壮絶な悦びを体験することは稀にありますが、それは苦しみにも似ていて決してfunという代物ではないと思う。

MTMは、作品を選びませんし、美術展で言う意味でのコンセプトもありません。Make:というくくり以外のコンテキストがないのです。少々あらっぽいですが、できたものが作った人の手もとで、生のまま見れます。その現場に立ち会うことは、目からウロコが何枚もはがれ落ち、顔がにやついてとまらな〜いほど楽しい充実したもので、私にとってはこちらもかけがえのないものです。

次回のMTMは5/22(土)、23(日)に大岡山の東工大で開催されます。ぜひ遊びにきてください。

-fukuda

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