2010年から記録の編集をさせていただいている「現代映像プロデュース論」のアーカイブの公開がスタートしています。これは、東京藝術大学大学院映像研究科のアニメーションコースの岡本美津子先生が企画しているもので、アニメーション界の名だたるプロデューサーに2時間たっぷり話をきくというものです。
こういう資料ってなかなかないと思うんですよ。商業アニメからアートアニメまで、ひとくちにアニメーションといっても幅も奥も深い。どうやって製作資金を集め、制作チームを作り、環境を整え、完成した作品をどう売り出し(ときには海外市場に向けて)、資金を回収していくか。日本のアニメーション業界に作り手だけではなく、送り手も養成しなければという岡本先生の熱い思いがこもった企画です。アニメーション業界に興味がある人はもちろんですが、プロデューサーという職業に興味を持っている人もぜひ読んでいただきたいです。業界が違っても、やることの基本、志の根底にあるものは同じなんだなと思いました。私自身も毎回大変勉強になっています。
英語版も準備されているそうなので、海外の研究者やファンにとっても、実に貴重な資料になると思います。
現代映像プロデュース論2011のアーカイブページ↓
http://animation.geidai.ac.jp/pd2011/archive.html
公開第一弾として、2011年の第1回でNFB(カナダ国立映画制作庁)プロデューサー のマイケル・フクシマさん、第5、6回のSTEVE N’ STEVENの古田彰一さん、神山健治さん、石井朋彦さんの回の記録が公開されています。
回を重ねるごとに参加者の数も増えて来て(あ、入場料はタダなんですよ)、第5、6回のときは超満員で、入れなかった方もいらっしゃいました。ぜひ、このアーカイブをご活用ください。
-fukuda