インスタレーション作品『without records』の本ができあがりました!
電子書籍版(BCCKS 版、ePub 版)&紙の本
+大友良英演奏のソロアルバム音源付き
BCCKS にて発売中!
今月6日に『without records 2005-2012』をついに刊行することができました。
これは、大友良英+青山泰知によりインスタレーション作品「without records」の7年8カ所に渡る展覧会の記録です。
本の企画がたちあがったのが2010年10月なので、あしかけ2年7ヶ月かかってしまいました。その間に作品はNY行ったり、韓国行ったりして、さらに展覧会歴が増えていったのです。昨年の東京都現代美術館で「with “without records”」となったところまで収録されています。
「without records」は場所や関わる人によって、そのサウンド、規模、形態などが大きく変わる作品です。各展示会場ごとに分かれた写真でその変容をぜひお楽しみください。また、大友良英による展示の記憶をたどりながらポータブル・レコード・プレーヤーに対する愛着を綴ったエッセイ、青山泰知による音と視覚、空間の関係性ついてのエッセイが収録されています。(今までの展覧会のカタログ等には書かれていない内容です)
そして、この本には大友良英のターンテーブル演奏の最新ソロ音源がついてます!
54min、フルアルバムですよ〜。購入してくださった方は特設サイトよりダウンロードすることができます。(2014 年3 月31日までの限定です!)音源は2002 年から 2012 年 にかけてライブ/スタジオ録音された大友良英ターンテーブルの実験の軌跡!『without records』の作品誕生に先駆けて、またその変遷と並行して録音されたもので、インスタレーション作品が持つ音楽とは異なりますが、ターンテーブルそのものを楽器として扱うアイデアの源泉を共有するものです。ファンの方、必聴ですね。
『without records 2005-2012』
著者:大友良英+青山泰知
編集・発行:golightly inc.(株式会社ゴーライトリー)
デザイン:松本弦人
Powered by BCCKS
データ本(電子書籍) 2,100 円(8.8MB/ ePub 版7.8MB)
紙本 2,951 円(128 ページ、A5 変形版)
構成:写真 78 点、大友良英/青山泰知によるエッセイ、大
友良英によるターンテーブルソロ音源、展覧会歴など
発行日:2013 年6月6日
URL(販売、情報): BCCKS http://bccks.jp/bcck/111004/info
[構成]
1)カラー写真 78 点
2)大友良英・青山泰知によるエッセイ
3)展覧会歴(各展示での会期、規模、スタッフリストなど)
4)アーティスト略歴
5)付属音源(54min, WAVファイル、専用サイトからのダウンロード)
[撮影者]
伊藤隆之、伊藤トオル、伊奈英次、今井正由己、宇壽山貴久子、大谷健二、下道基行、濱哲史、松本弦人、丸尾隆一
[展覧会歴]
2005 年 Shin-bi ギャラリー(京都)
2007 年 せんだいメディアテーク(宮城)
2008 年 山口情報芸術センター[Y CAM](山口)
2009 年 Vacant(東京)
2010年 水戸芸術館現代美術センター(茨城)
2011 年 ジャパンソサエティ(アメリカ合衆国・ニューヨーク)
2012 年 ナム・ジュン・パイク・アートセンター(韓国・京畿道)
東京都現代美術館(東京)
現在、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽が大ヒット中ですが、「あまちゃん」で大友良英の名前を知った人がこのアルバムきいたら、脳天☆ドカン☆となること請け合い。ノイズミュージシャンとしての大友良英の本領発揮をぜひお楽しみください!
今回、販売はいまのところ、BCCKSのサイトからのみとなっています。
下記の美術館図書館、ショップに実物の本が置かれていますので、紙の本を見てみたい方はぜひそちらで手にとってみてください。BCCKSのサイトでは、データ本の始めの20ページまでタチヨミできますよ。
東京:東京都現代美術館の図書館
仙台:store 15 nov
NY:The Museum of Modern Art (MoMA) の図書館
今回、音源つけたおかげで、読者の方といろいろやりとりができて、想定外の嬉しさを味わっています。継続して作品を見ていてくださっている方がこんなにいらっしゃるとは。「without records」を今後もどうぞよろしくお願いいたします。次はどこで展示できるか本当に楽しみです。