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Accidental Tools -予測不可能な文房具 - Share

2014年9月25日3:20 pm


昨年、制作や広報をお手伝いしたGALAXY Lab.の第二回目がオープンしました。

今年は「Accidental Tools-予測不可能な文房具 -」という、またまた藤幡正樹さんらしいタイトルです。メディアアーティストはこれまでさまざまな最先端のテクノロジーを使ってきましたが、それは開発したエンジニアも企業も市場も予測していなかった使い方でした。もしかしたら、アーティストも手探りのなかで、「手」と「直感」が発見していったオルタナティブは使い方だったんじゃないかと思います。
スマホってこんなにあらゆる機能がそろっているのに、まだまだ使いこなせていない、って思いませんか? たとえばカメラひとつにしても、画素数や解像度は日進月歩で進んでいますが、人間側のほうがついていっていないように思います。そもそもスマホのカメラやモニターって、それまで使ってたデジカメやPCのモニターとは全然違うはず。私たちはそれに対する違う使い方を発見できているのかな? 私たちはどんなふうにテクノロジーに適応しているんだろう。


前回はデジタル・ファブリケーション寄りなテーマでしたが、今回はアプリの開発です。前回のときに生まれたアイディア、あらかじめ用意されたアニメにあわせて撮影し、小さなフッテージを作るアプリ「アフレコ・カメラ」が実現されました。また、ARの技術を使って、渋谷の風景から、街の記憶が呼び起こされるという作品も。こちらは私の大学時代の恩師、萩原朔美さんが出演してくださいました。さすが、元天井桟敷、休日(それも祭りの日)の渋谷の雑踏のなかで、トリッキーなことを演じてくださいました。フッテージは展示会場の大きな地図の上でも見れますが、10/4は実際の街のなかを萩原さん、藤幡さんと歩いて、風景そのものをマーカーにして映像を呼び出していきます。ぜひご参加ください。


「渋谷ARツアー」撮影風景


展示の方法としても、スマホの画面越しにARの技術を使ってみるものが多いです。映像系の作品展示としても、一石を投じる内容です。

「アフレコ・カメラ」


10/3と10/4のトークイベントでは、細馬宏通さん、萩原朔美さんという、多才すぎる方をお招きして、お話いただきます。こちらもすごく楽しみです。

GALAXY Lab. 2014「Accidental Tools —予測不可能な文房具―」
2014.9.25(Thu) – 10.5(Sun) 11:00 – 20:00
会場:渋谷ヒカリエ 8/ CUBE & COURT (東京都渋谷区渋谷 2-21-1渋谷ヒカリエ8階)
入場:無料(事前申込不要)
主催:GALAXY Lab.(東京藝術大学大学院映像研究科+サムスン電子ジャパン株式会社)
協力:渋谷ヒカリエ
URL:http://galaxylab.net/
プロジェクトサイト:http://glab2014.tumblr.com/

【渋谷ARツアー(市街版)】
10.4.(Sat) 13:00 – 14:30
制作:萩原朔美+藤幡正樹
街角のマーカーを読み取り、萩原朔美さんのメッセージ動画を読み解いて行きます。ヒカリエを出て、実際に渋谷の街をみんなで歩きます。
スマートフォンは会場で貸し出します。13:00 にヒカリエ8/ COURTにお集りください。
参加費無料、事前申込不要、定員10名まで(先着順)、小雨の場合は決行、大雨の場合は中止。

【トークイベント】
多才な二人のゲストを招いて、スマートフォンをとおして作る/見る、映像とメディアについて語ります。
会場:渋谷ヒカリエ8/ COURT
1『アニメでメディアを作る?』
10.3(Fri) 17:00 – 18:30
スピーカー:細馬宏通(滋賀県立大学人間文化学部教授)+藤幡正樹(研究推進・教授)
2『拡張現実感って何?』
10.4(Sat) 16:00 – 17:30
スピーカー:萩原朔美(多摩美術大学造形表現学部教授)+藤幡正樹(研究推進・教授)

-fukuda

いま、映像でしゃべること? Share

2013年12月2日12:57 am


ただいま、スマートフォンがもつ撮影・再生機能をアートや映画制作の目線から捉えなおした研究プロジェクトGALAXY Lab.のイベントの制作進行を担当させていただています。
GALAXY Lab.は東京藝術大学大学院映像研究科藤幡正樹先生のリードの元に、メディア映像専攻、映画専攻の院生、卒業生、また他の科の学生さん、そして学外のアーティストやデザイナーさんが参加しています。
研究発表のイベントが12月7日、8日に渋谷ヒカリエ8/ COURTにて開かれます。展覧会というよりはオープンラボ、展示というよりはデモ、いやいやそれよりもプレゼンテーションが重要、だってこれはまだ完成していない、形が定まっていない、ぐにゃぐにゃしたアイデアが面白いんだから、というイベントです。

携帯電話、スマートフォンが普及して、私たちはデジカメさえ持たなくなりつつあります。また、プリントして見たり配ったりするよりも、モニターのなかで見たり、SNSで共有したりすることのほうがずっと多くなりました。
日常のなかで映像の装置が変わったこと、映像とのつきあい方が変わったことは、どのように映像表現を変えるのでしょうか。まだ私たちはその確かな答えや行き着く先を見ていません。

もっと自由にスマホで映像を撮りたい、日常を記録したい、スマホで遊びたい、そんな気持ちをこのイベントはかなり満たしてくれると思います。
レーザーカッターを使いこなして、さまざまな形のスマホの撮影用フレームを作った人、屋外用のアニメーション制作システムを作ってしまった人、スマホに内蔵されたセンサーをハックして本来の機能とは違うスマホに改造してしまった人、卓球の試合をしながら撮影再生できるラケットカメラを作った人、ロボットにスマホを載っけてリモートで街を散歩させる人。。。一部の作品の制作途中の映像がTumblrの公式サイトでご覧になれます。
ぜひ「いま、映像でしゃべること?」を体験してください。

東京藝術大学大学院映像研究科オープンラボ
「いま、映像でしゃべること? - Orality in the Moving Image -」
presented by GALAXY Lab.

開催日:2013年12月7日(土)12:00 – 20:00/12月8日(日)11:00 – 19:00
会場:渋谷ヒカリエ 8/ COURT(東京都渋谷区渋谷 2-21-1渋谷ヒカリエ8階)
入場料:無料
主催:GALAXY Lab.(東京藝術大学大学院映像研究科+サムスン電子ジャパン株式会社)
協力:渋谷ヒカリエ、co-factory(co-lab 渋谷アトリエ)
URL:http://glab2013.net/

参加者:青山 新、石田晃人、荻堂正博、城戸要地、木村 稔、今野恭成、清水 玄、曽根光揮、竹内正人、田中直毅、谷口暁彦、塚越ひかる、リンダ・デニス、寺田光顕、時里 充、長岡勉、仲本拡史、橋本祥吾、藤田至一、藤幡正樹、古澤 龍、古橋太海、堀江貴大、三嶋一路、森 博章、山下洋助(五十音順/予定)

トークイベント『いま、映像でしゃべること?』
12月8日(日)14:00 – 15:30
スピーカー:北野圭介(立命館大学映像学部教授)、藤幡正樹(東京藝術大学大学院映像研究科教授)
会場:渋谷ヒカリエ 8/ COURT
入場:無料

facebook: https://www.facebook.com/events/592975550756433/

twitter: https://twitter.com/GALAXY_Lab_2013 #glab2013

今回はグラフィックデザインは同じ事務所をシェアしている大岡寛典事務所に担当していただきました。webサイトも大岡さんに作っていただきました。実はフライヤーは、Tumblrのデザインが元になっています。普通なら逆かなと思うのですが。今回のデザインは、「なんでもガサッと未分化にぶちこんで現在進行中!」のイメージで作っていただいています。

ICCキッズ・プログラム2010「いったい何がきこえているんだろう」 Share

2010年8月18日1:33 pm

残暑お見舞い申し上げます。連日暑いですね。

8月4日から9月5日まで、ゴーライトリーが制作マネジメントを担当したICCキッズ・プログラム2010「いったい何がきこえているんだろう」が好評開催中です!

THE SINE WAVE ORCHESTRAの城一裕氏が監修をつとめる、「音楽」ではなく「言語」でもない、「音」の可能性を探る展覧会。子どものように好奇心旺盛な大人にも十分楽しめる展覧会ですので、ぜひお越しください。

***********************************

ICCキッズ・プログラム2010「いったい何がきこえているんだろう」

2010年8月4日(水)~9月5日(日)午前11時−午後6時  (月休)

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]4階特設会場

参加作家:城一裕  |  生成音楽ワークショップ(城一裕+金子智太郎) |  菅野創+山本雄平  |  furukawaLab  |  Qosmo(徳井直生+澤井妙治+アレキザンダー・リーダー) |  早川智彦+松井茂+渡邊淳司  |  前林明次

監修:城一裕

会場デザイン:土井伸朗(スープ・デザイン)

グラフィックデザイン:大岡寛典事務所

白い不織布の層を重ねて洞窟みたいな空間に作品が点在してます。音の波形がモチーフ?音の吸収も考えてのデザイン。

サウンドアーティスト、リチャード・ラーマンの作品《トラヴェロン・ガムラン》に着想を得た生成音楽ワークショップの《冒険するガムラン<旅の準備>》。乗り物につけたピエゾマイクが地面の凸凹の音を拾います。運転する子どもが同時に演奏者に。

furukawaLab《ハーモノグラフ ~音の視覚化、19世紀の科学エンターテインメント》英ヴィクトリア時代の社交界で流行ったという和音を描く不思議な装置を毎日実演。

などなど。

A Brief Histroy of Working with New Media Art -> Make: Tokyo Meeting 05 Share

2010年4月7日7:52 pm

イギリスのサンダーランド大学の研究者がやっているメディアアートについてのサイトCRUMBから、10年に渡って続けられたインタビューをまとめた本「A Brief History of Working with New Media Art」が出ました。キュレータ編とアーティスト編との2冊に分かれているのですが、編者の一人であるVerina Gfaderによる私のインタビューが掲載されています(なぜかアーティスト編なんですけど)。送られてきてビックリしたのですが、けっこう錚々たる顔ぶれで面白そう。日本人でもっと活躍している人はいっぱいいるのに、わざわざ私をとりあげてくださってありがたいことです。なかでも、Heath Bunting や we make money not artのRégine Debattyと並んでいるのが嬉しい。メディアアートのキュレーションってまとまったものがまだないので、こういう本は実に重宝します。webでもいくつかのインタビューが読めます。

A BRIEF HISTORY OF WORKING WITH NEW MEDIA ART - Conversations with Artists, Edited by Sarah Cook, Beryl Graham, Verina Gfader, Axel Lapp

私はこのなかで、かれこれ3年くらいやっている[approach_a]というメディアアートの学生、研究者を対象にしているメーリングリストや、facebookで試みたアジアの地方の小さな文化イベントの情報を共有するgroupのこと、運営サイドで関わらせていただいているMake: Tokyo Meeting(MTM)のことなどを語っています。

この本でも言っているのでついでに書いておくと、私はアート作品として作られた作品とMTMで発表されているDIY系の作品とは切り離して考えています。その両方が頭の右と左にあることによって、何がアーティストとしての仕事で、何がエンジニアとしての仕事なのかがくっきりしてきます。アイデアと技術(と情熱!)を駆使して作られたものがこんなに面白くて、では、いっぽうで同じような技術を使って作られたアート作品とは何なのだろうか、と考えるとてもいい機会なのです。ここで見つけた面白いDIYの作品のなかに、新しいアートを見つけようとは思ってないのです。そういうのってアートの横暴だとも思える。

DIY is a way of survival, democracy and fun.と本のなかで言っているのですが、つまりArti is not a way of survival, democracy and fun.だと思っています。芸術(あえて「アート」とは言わず)はある時 survival の手段になりますが、それはDIYがsurvivalの手段であるのとはかなり違った意味です。それはもっと個人的で、死ぬことによって生まれ変わるくらいのことで。また、funでもないと思っています。壮絶な悦びを体験することは稀にありますが、それは苦しみにも似ていて決してfunという代物ではないと思う。

MTMは、作品を選びませんし、美術展で言う意味でのコンセプトもありません。Make:というくくり以外のコンテキストがないのです。少々あらっぽいですが、できたものが作った人の手もとで、生のまま見れます。その現場に立ち会うことは、目からウロコが何枚もはがれ落ち、顔がにやついてとまらな〜いほど楽しい充実したもので、私にとってはこちらもかけがえのないものです。

次回のMTMは5/22(土)、23(日)に大岡山の東工大で開催されます。ぜひ遊びにきてください。

-fukuda

第1回映像メディア学サミットLOOP-01 Share

2010年4月3日2:32 pm

3月はほんとうに慌ただしかった!後半、タフなイベントが2本あって、てんてこまいでした(ブログを更新できなかった言い訳)。そのうちのひとつが3月27日(土)の第1回映像メディア学サミットL00P-01。東京藝術大学大学院映像研究科の主催で行われた国際シンポジウムで、パネリストは、第一部の「結束点としての人間」では、ジェフリー・ショーさん、廣瀬通孝さん、王俊傑さん、第二部の「工場としての学びの場」では、大友良英さん、諏訪敦彦さん。モデレータは両方とも研究科長の藤幡正樹さんでした。それぞれの方面で、自分の信念や方法をまっしぐらに突き進み、もしかしたら同じ分野の人からはちょっと(もしかしたら相当)変わっているように見えているけれど、しかし冷静に考えると、そのやり方は必然で、まったくもって王道中の王道だというすごい面々です。このシンポジウムはいわば、映像研究科が何をテーマにしているか、何を社会に問うているのかをシンポジウムを通して発信するもの。弊社はマネージメントをさせていただきました。

デザインは大岡寛典

フライヤーのデザインは大岡寛典さん

特にパート1のヴァーチャルリアリティ(VR)とリアルの話、技術の発達によって、私たちの感覚、認識は根底のところで変わってきていること、VRの開発の黎明期では、仮想空間は現実とは異なる、対立するものだったのが、いまや現実の空間のなかで別の現実となっていること。これは、2月にトーキョーワンダーサイトで開催されていた「DOUBLE VISION」という展覧会と根底のところで響き合っています。王俊傑さんの仕事はこの展覧会へとつながっているような作品です。

また、パート2では、既成の文法や方法論にとらわれない子供たちとの共同制作によって開かれた制作のプラットフォームの可能性が語られました。諏訪さんは造形大学の学長、藤幡さんは新しい学科を創設、大友さんは大学には属さない。その立場の違いが触発しあうようなディスカッションになりました。このパートを構成するにあたってキーとなるアイデアになったのは、シンポジウムのなかで藤幡さんが引用したようにヴィレム・フルッサーの『デザインの小さな哲学』(鹿島出版界)のなかの「製作の場」でした。

私はこれまでシンポジウムの企画を何度もして来たし、それはそれは数えきれないほど聴衆となってきたし、そんなに多くはないですがパネリストとして招かれたこともあります。でも、そのうち成功したシンポジウムってどれだけあるでしょう。シンポジウムは、テーマとパネリストと日時と会場をおさえておけば、後はなるようになる、って思われてませんかね? きちんと準備したほうがいいに決まっているけど、きちんと準備するってどういうことでしょうか? 展覧会は準備の時間がなかったとは言い訳できませんが、関連イベントして開催されるシンポジウムは言い訳したりしてませんかね? 最近はアートマネージメントの本がたくさん出てるので、どうやって展覧会を作ったらいいのかっていうことについては指南書をいくらでも見つけることができます。でも、シンポジウムって簡単だと思われているのか、そういったものを見つけるのは逆に難しいのではないでしょうか? 時々、パネリストが壇上で「今日は何をしゃべったらいいのかよくわかってないんですが」と笑いながら、軽く企画者か司会者を責めながら、聴衆にはエクスキューズする場面がときどきありますが、あれは一体何なんでしょう。

私はシンポジウムの台本っていうのが実は嫌いで、司会者の台詞が書いてあってとか、自分ではそんなの絶対作りたくないのですが(笑)、進行表はとても大事です。その進行表がないってことがたまにあるのです。進行表はパネリストだけでなく、映像や音響、照明、記録のスタッフにとってもとても大事です。(そして、それが出演者、スタッフに共有されているかどうかは聴衆には丸わかりです)シンポジウムは、ライブパフォーマンスです。アドリブ、即興、突発的な出来事が多発します。猛獣たちの衝突があればあるほど、ライブパフォーマンスとしてはドキドキするわけで、いくらきらびやかな面々をそろえても、さもその人が言いそうなこと、隣のパネリストの顔色を伺ったようなことしか言わない予定調和なシンポジウムなんて退屈すぎます。でも、たいていは退屈すぎるのです。シンポジウムはトークセッションじゃないので、話の道筋と行き先がないと。ときどき行き先とは別のところにたどり着いてしまうことはありますが、そこが美しいところならそれもまたよしです。いや、美しくないところかもしれないけれど、何か希望や可能性のかけらを感じることができれば、そして語りあうことで発見されたものを共有することができたら、そのシンポジウムはよかったって言えるのではないでしょうか。

でも、ものすごく準備万端整えたからってうまくいくとは限らないのですよね。そこは生ものだから。今回、「たいていのシンポジウムは面白くない!」あ、いえ、「シンポジウムは難しい!」ということを前提に、気をぬかないで作ったつもりです。これだけのパネリストに来ていただいたせいか、当日は満員立ち見御礼でした。また、面白かった、もっと聞いていたかったという感想も多くいただきました(盛り込みすぎってことも)。ご出演いただいた方々、お越しいただいた方々、スタッフの方々、ありがとうございました。そして、花粉症のところ、2つのハードなセッションをドライブしきった藤幡さん、お疲れさまでした!

それから、今回のシンポジウムでは3台カメラを使ってUstreamしたこともひとつの試みでした。http://www.ustream.tv/channel/loop-001 カメラのセッティング、撮影、同時編集、配信、twitterと一人何役もこなしていただいた岡本彰生さん、ありがとうございました。その前の週に別のイベントでUstして、その可能性を大いに感じていたところ、岡本さんからもぜひやってみたいと言っていただき、実現しました。ここまでのことが、優秀なスタッフがいれば、高価な機材や特別な回線など必要なくできてしまう時代になりました。世の中のUst普及、特にdommune以降、ネット中継のスタンダードは大きく変わりましたね。しかも、まだまだのりしろあると思うので、今後どういうことができるのか本当に楽しみです。(翌週4/1にあった口ロロのライブでは、Ustの可能性の開拓、そしてUstとライブの違いについてよく考えられた試みがわんさか行われていました。こちらの公式Ustも岡本さんが担当)ほんと、ライブとUstとtwitterとskype(Ustだとタイムラグがあるので)で、けっこう面白いことできるはず。だけど正直言って、やってるほうは、かなり疲れるんです。多次元のなかを複数の役割で時間の進行につきそっていくわけで。最初、これは技術のほうに自分の身体と感覚が順応するのが早いか、新しいデバイスやインターフェイスが登場するのとどっちが先かと気が遠くなってたのですが、この錯乱状態をしばらく楽しむというのがかえってオツかもしれません。パラレルなリアルを生きる複数の私をアバターと呼んだとき、そこにはもう旧来の意味での「現実」はないのかもしれません。

また、シンポジウム終了後、twitterでさまざまな感想をいただき、それに対するパネリストの応酬もありました。会場でのアンケートや質疑応答ではなく、こういう形でリアクションが手にとるようなダイレクトさで返ってくることも面白かったことです。

このシンポジウムは今後継続されていくので、どうぞご期待ください。

- fukuda

オーストラリアのメディアアート Share

2010年1月21日10:26 am

オーストラリア大使館のウェブサイトに、福田が寄稿したオーストラリアのメディアアートのフェスティバルやアーティスト・イニシアチブについてのレポートが掲載されました。昨年の5月末に調査したときのまとめです。約10日間の日程で、シドニー、メルボルン、アデレード、ブリスベンの25カ所のスペース、関係のオフィスをおたずねしました。そして、今年は、このときの調査をもとに、オーストラリアのアーティストを招いた企画をすすめています。

オーストラリアって実はメディアアートが盛んなのです。オーストラリア出身のアーティストは世界中で活躍していますし、アーティスト・イニシアチブもフェスティバルもいっぱいあります。でも、メディアアートを専門にしているアートセンターも美術館もないのです。ハコはないのに、人も組織もイベントも元気。この謎に迫ってみました。最後に紹介しているRealTimeというフリーマガジンは日本ではあまり知られていませんが、内容が充実していてオススメです。ネットでも記事が読めます。

- fukuda